#5 猿みたい


みのもんたが好きだ。あの濁った目が。
彼が司会をしているTV番組で、
ニホンザルの母猿が、死んでミイラ化してる子猿を
いつまでも手離さず抱っこし続けている映像を見た。
それが脳裏から離れない。

犬や猫(いや、猫ならまだいいか)を抱いている人を
街でよく見かける。
(なぜ、「街で」?...これはまた別のテーマ)
抱くには大きすぎるだろ!と突っ込みたくなるほど
大きな犬を抱いている人もままいる。犬の困惑顔。
犬は抱っこするもんじゃないから!
不安だから、安心したいから
何かを胸にむりやり抱いているの?
本人はそんな意識ないに違いないけど、
そんな姿を見る度にあのニホンザルと共通のものを
感じてしまう。

滑稽なような、悲しいような。
カート・ヴォネガットの小説みたいだ。

(2004.7月)